避難小屋の外は強風が吹いており、
風の音で度々目が覚める。。が、、寝返りうったりして強引に寝る。。
睡眠は浅いが、時計をみると午前3時。
そろそろ動こうかな?
モゾモゾ….
どうやら他の方たちも同じように深くは寝ていないようで、
最初の方が活動し始めたのを皮切りに一斉に動き始める(笑)
前日に確認していたが、
今日避難小屋にきた方々は縦走中で朝早く出発を予定していたので助かった。
(一人だけ早く起きて準備し始めるのは音的に気を使うので。。)
ただとにかく風の音がでかい。
昨日の視界不良も考えると、天候が荒れているのか?
SCWを見る限りでは問題ないように考えてたけど、
局地的に荒れてるのかな~。
うーん。。
とりあえず予定通り4時に出発と判断する。
風が強くあまりに進むのが厳しい場合は、避難小屋に戻り一旦、停滞。
または、なんとか谷川岳までは行き、そこから馬蹄形は諦めて、エスケープ(下山)する事も視野にいれることにした。
朝食用にカップラーメンを持っていたが、水を補給していないため、
ここで食べることはやめて途中で食べたくなったら作ることにした。
準備が終わり一旦、小屋の外にでてみる。。
当然、真っ暗。。
風強い~~~、、が、歩けないほどではない。
また星がでてたので、この稜線だけ風が吹いているだけかな?と予想した。
念には念を入れて(低体温症回避)、レインウェアを着る。
他の方にあいさつをして、いざ出発!
(余談だが、自分以外は全員、谷川岳→平標山方面への縦走でした。あんまり野反湖から来る人いないのねw)
今回のゴール、土合駅を目指します!
大障子避難小屋→谷川岳
大障子避難小屋から小障子ノ頭までは風が強かったものの、
夜が明け始めるのと同時に風が弱まってきた。
やっぱりあの辺だけ風が強かったのか~~。
これなら予定通り馬蹄形もいけそう。。(安心)
オジカ沢ノ頭避難小屋に到着!
それにしても避難小屋が多い。。。
この縦走路に避難小屋が多いのは冬季の縦走対策なのかな?
※夏、秋の縦走でここまで必要とは思えないので。
オジカ沢ノ頭(標高:1,890m)に到着!
暑い….
面倒だけどレインウェア脱ごう。。。
それにしてもいい稜線。。
昨日はガスってて何も見えなかったので悔しい。。。
天気の良い時に歩きたいですね~~
谷川岳が正面にドーーンと構えてる。
まだ小さいが肩の小屋も見えてきた。
あとはここを登れば肩の小屋。
中ゴー尾根への分岐。
ここも一回、歩いてみたい尾根ですね~。
そんなこんなで肩の小屋に到着!
早朝なので、小屋に入ったらまずいかなぁ。
小屋泊の人の朝食準備とかあるのかな?
などと忙しそうならすぐにでていくつもりで、
あいさつしながら小屋の中へ(もちろんマスク装着)
大丈夫そうな雰囲気だったのでジュースを購入し、
小屋の中で休憩させてもらいながら、明日はここなちゃん師匠の誕生日ですね~。という感じで小屋の方と話をさせてもらいました。
自分、ヤマノススメが好きでして~(着ているジャージをみせる)、明日は盛り上がりそうですね。。
コロナ禍の影響ってどうですか~などなど….
肩の小屋のスタッフさん、ありがとうございました!
そして山頂へ。
ついに約束の山・谷川岳山頂[トマの耳](標高:1,963m)に到着!
上田駅から人力できたかと思うと嬉しくなります。
この気持ちが縦走の醍醐味ですよね~~
谷川岳→清水峠
登頂写真をしっかり撮ったところで、
ここがゴールではないので、
先を進みます。
しかし、ここで問題発生。
昨日からおかしい予定表のCTが今日も明らかにおかしい。
感覚的に2時間くらいずれている。。
進捗の目安がないと、順調なのかそれとも遅れているのかの判断がつかず。。。
非常にやりづらいのですが、
進まないことにはゴールにはたどり着かないので歩きます。
谷川岳オキの耳から先は初めての縦走となります。
浅間神社の奥宮
なんでここに浅間神社があるんだろ?
山岳信仰なのかな?
細い急登をあがって、
一ノ倉岳山頂(標高:1,974m)に到着!
ここにも避難小屋が。。。
すぐに茂倉岳(標高:1,977m)山頂!
これから登る武能岳。
この辺りでは馬蹄形を縦走している登山者、トレイルランナー(着てるウェアで明確)にすれ違った。
馬蹄形は白毛門から時計回りに重奏するのが定番なんですかね?
谷川岳からくるのは珍しいっぽく、、
会話の定番「どこから来たんですかー?」という質問も度々聞かれました。
「今日は大障子からきました。」と答えても「大障子??」と反応が薄く、、、
「ぐんま県境稜線トレイルというものがありましてー」とお話してもあまり良い反応はなかったですww
もっと知名度があがってほしいですね。
笹平を抜け、武能岳(標高:1759m)山頂へ到着!
到着時刻は7:10。
予定表では5:57着予定。
予定より1時間遅れてることになるんですが、
まぁ、予定表が間違ってる前提なので気にしなくなりました。
(帰宅したらなんで間違ってるのかを確認。まぁ、単純な入力ミスしてましたw)
基本的には、
すっごい気持ちの良いトレイルを進んでいるのですが、
この時期は藪です。進みやすくはないです(爆)
蓮峠・蓮ヒュッテ(標高:1,529m)を通過。
(事前情報はなし)ラジオが聞こえるけどここは有人小屋なんだろうか?
七ッ小屋山(標高:1,674m)山頂に到着!
ここから一旦、降りていくと清水峠です。
清水峠(標高:1,453m)に到着!
清水峠→土合駅
避難小屋かと思っていた特徴的な建物は、送電線監視所のようで、
白崩避難小屋はその先にありました。
ここで持っている水を確認。
ちょうど500mlあるくらい。。
予定表のCTは当てにならない状態なので、
ここは水がキレることがないように水場で補給することにした。
(この先、朝日岳にも水場マークはあるが湧いているのか知らないので。)
水場はきた道にちょっと戻りすぐに分岐を進む。
しばらく進むと沢がみえてくるが、
なんか枯れてるんじゃないか?と不安になった。
5分ほど歩いて水場に到着。
水量は少ないが流れてる!!!
無駄足にならなくてよかったと。
ボトルに補給。
これで最後までいけるね。。
清水峠に戻り、
一旦、ザックを下ろして行動食などを確認。
クライムオン!!
清水峠から朝日岳までは、ひたすらに登り。
今日は天気がよく朝日岳もはっきり見えるので、
あとどのくらい登るのかがしっかりわかる。
ここの登りは長いが、朝日岳まで登ってしまえば、
あとは横への縦走と白毛門からの下山だけなので気が楽だった。
ジャンクションピークを超え、
朝日岳(標高:1,945m)山頂に到着!
ダントツに谷川岳が人気だが、
なかなかに朝日岳の稜線もすごく良い。。
(ただむちゃくちゃ暑かった。。)
笠ヶ岳(標高:1,852m)山頂から谷川岳を望む。
まじで最高。。
正直、ここ3日はあまり天気がよくなかったので、
最終日にしてこの天気。まさに最後にむけたご褒美タイムだ。
そして、この旅最後の一座、白毛門(標高:1,710m)山頂に到着!
一応、記念に動画撮りました。。。
さてあとは下山するだけ。。
時間もまだ昼前だったので慌てる必要はない。。
最後の下山で気を抜いて怪我してもあれなので、
気持ちゆっくり目で下っていく。
気づけば水もあと100mlくらいになっていた。。
天気がよいと標高2000m付近でもここまで暑いのか。。
清水峠で補給しておいてほんと正解だった。。。
川を渡って駐車場をぬけると、
291号線に合流。。
いや~、ゴールはもうすぐ。。
踏切を通過。。。
てか、
マジ暑い….
暑くて死にそう….
みえた。。。
てか、、
なんでこんなに車停まってるの???
(どうやら3日前に駅構内カフェが新規オープンしていた模様)
まぁ、いいか。。。
はい、土合駅に12:41、ゴーーーール!!!!
ぐんま県境稜線トレイル全ルート踏破。(上田駅~土合駅)
無事、完了しました~~~!!
楽しかった~~~!!
ありがとうございました!!!
ゴール後、、、
まず。。
速攻で着替えました(笑)
ちょうど傍に水道があったので、顔などを簡単に洗う。
超気持ちいい~~
土合駅にいると、友人が迎えに来てくれて(土下座感謝)
水上温泉「鈴森の湯」で汗を流し、
インスタで有名(?)な「 大とろ牛乳」を食べ、
お土産に、日本一もつ煮で有名な「永井食堂」でもつ煮を購入して
帰路につきました。
最後まで充実。。。
本当にありがとう!!!
今回歩いた「ぐんま県境稜線トレイル」。
アルプスとはまた違った楽しさをもつロングトレイルです。
温泉も楽しめます。国道最高地点に行けます。
もちろん山の楽しさ、絶景も味わえます。
正直、今回のような真夏はあまりおすすめしづらいですが(笑)、
もう少し歩きやすい時期にはもってこいです。。。
ぜひとも挑戦してみてください!!
※質問などあればメールでもツイッターでもお気軽にどうぞ!!
4日目の工程
大障子避難小屋→谷川岳→武能岳→朝日岳→白毛門→土合駅
距離:26.13km
獲得標高:↑1,958m/↓2,921m
全工程
上田駅→鳥居峠→四阿山→毛無峠→万座温泉→渋峠→赤石山→大高山→野反湖→白砂山→三国峠→仙ノ倉山→大障子避難小屋→谷川岳→茂倉岳→朝日岳→白毛門→土合駅
距離:151km
獲得標高:↑10,211m/↓10,039m