現在の日本人で「相撲」が国技だと思っている人が何人いるのだろうか?
そもそも「国技」とはなんだろう?
辞書で調べてみた。
「国技」・・・その国の伝統的な武術・技芸・スポーツなど。日本では、すもう。
一応、Wikipediaでも調べてみた。
・国家機関によって特別の地位・待遇を与えられているもの
・国民に深く親しまれ、その国の文化にとって特に重要な位置を占めるという考えが国民に広く支持されているもの
後者の場合は、歴史が古く、その国の伝統文化と深く結びついていれば国技であるとする考えもあれば、今現在国民の間に人気が高く、競技者人口や観戦者人口が多ければいいとする考えもあって、定まった説はない。
また、国技の条件として、その国で生まれたものでなければならないと考える者もいる。しかし国民から深く愛されているスポーツが、外国に起源を持っていることが判明するというケースも珍しいものではない。
というような説明がなされている。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
「その国が発祥である」という条件を適用しないのであれば、自分にとっての「国技」は正直言って「野球」である。Jリーグが発足して、90年以降はサッカーが浸透してきたけれども、日本において野球ほど親しまれているスポーツはないと思っている。(あくまで個人的な認識であり、野球が伝統と結びついてるかは分からないが・・・)
しかし、「国技」というものは、単に人気があるということだけでなく、「その国の【文化】にとって特に重要な位置を占める」ということであるならば、「相撲」が「日本の国技」であるというのが妥当だろう。
では、今の相撲は果たして「国技」といえるのだろうか?
連日、マスコミのいいネタにされているのが「国技」といえるだろうか?
力士の頂点と立つ横綱があれでいいのか?
「強ければ、文句ない」という人もいるだろう。。。
それでは、強ければ、形式や伝統は無視していいということなのか?
「国技」ではなく、一種の娯楽ものであるならそれでも良いかもしれない。
しかし、今回の横綱同士のいざこざは観るに耐えない。
負けた相手を(試合後に)、駄目押し(侮辱行為)をした朝青龍は3流である。
はっきり言ってスポーツマンである資格はない。
なんのスポーツ見たって、プロの試合でそんな事はありえないし、それは当然の事である。
自国で国のために何か支援などをして英雄である面を持っているかもしれないけど、
驕りがあるようにしか思えない。おそらく反省はしないだろう。勝てばいいと思っている。
あまりにも下品すぎて唖然とする。これが横綱と思うとがっかりする。
体罰問題。
実際、しごきはどこにでもあるだろう。それ自体はなかなか完全に否定することはしにくいし、時には必要な事だってあるかもしれない。
ただ時代は確実に変わっている。
線をなぞっていくだけが、伝統なのか?
伝統の本質とは、精神の継承であり、それが形式や慣習へと表れていくのではないだろうか?
(伝統芸能である歌舞伎の中村勘三郎さんなんかを見ていると、伝統を継承しつつも、時代とともに進化させていこうとする心が見えてとても好感である。)
今の相撲協会の人は、ひどい乱視にかかっているように見える。
誰かが、メガネを作ってあげなければ、このまま駄目になってしまうよ。
最初に話を戻そう。
現在の日本人で「相撲」が国技だと思っている人が何人いるのだろうか?
「魅せるスポーツ」+「国技」として残したいのであれば、進化を望む。
ファンを大事にしよう。
「形」+「国技」だけ残したいなら、重要無形文化財にでもすればいい。
それで内輪は安泰だ。
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